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【レビュー】J1 第9節 ベガルタ仙台 VS ガンバ大阪 ~実力と運,必然性と偶然性が垣間見えるこれぞサッカーの魅力~

Jリーグ第9節ベガルタ仙台ガンバ大阪のマッチレビューを始めていきたいと思います。

ここ最近ずっと負け続けてて、日常生活までモチベーションが下がり続ける中、今シーズン初めてユアスタに行きました。いつもDAZN観戦をしてるわけですが、こうしてスタジアムに足を運んだことで、違った見え方がありました。こうして自分の考えを書き残すことにより、自分がサッカーを見る力も養われてきたのかなと思います。

 

ここまでベガルタ仙台は1勝1分け6敗の勝ち点4(17位)ということで、非常に苦しい戦いが続いてます。今日のテーマでもありますが、サッカーはスポーツの中で一番、実力よりも運要素が強いスポーツと言われていま。それだけに相手の狙い通りの失点は減らしていかなければなりませんが、最近の試合では非常に増えてると思ってます。前節の鹿島戦はコーナー1本でやられてしまったわけですが、ある程度ベガルタのゾーンディフェンスを研究した結果のゴールでしょう。

 

一方ベガルタは崩してるのに最後決めきれない。確か7%という非常に低い決定率で、ある程度チャンスは作れているにもかかわらず、最後の決定力という実力が不足しているところと感じてます 。

 

システムを3-5-2から4-4-2に変えることは大きな変化ではなく、ウィークポイントをどう潰し、ストロングポイントをどう伸ばすか対策を行った上で、メンバーやシステム変更等の変化を加えて、毎試合望んでいるものと考えています。

 

今回の相手はガンバ大阪ですが、こちらも非常に苦しんでいました。昨シーズンは宮本監督就任(というよりはファンウィジョ復帰だと考えていますが。。)から調子を取り戻し、終盤は大型連勝をしていました。

 

今シーズンも戦力を残したままシーズンに臨んでいますが、いまいち調子が上がってきていませんでした。こちらも15位ということで、早い段階ではありますが、下位争いとしては負けられない一戦です。

 

 

まずベガルタのスタメンですが、これまでと大きく変わり、4-4-2のスタメンですが、何か安心感があるなというのと、スタメンが大きく変わっています。去年の天皇杯のスタメンから考えると、シュミットダニエル選手とジャーメイン選手しか残っていません。松下選手の初スタメンも楽しみな材料です。

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一方ガンバ大阪ですが、遠藤選手に代わって矢島選手がスタメンになっているのが大きな変更点でしょうか。センターラインは代表クラスがずらりとならんでおり、なんでこの順位にいるのか不思議なメンバーです。

 

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それでは試合に入っていきます。

 

立ち上がりの印象はベガルタは余裕でボールを持たせてもらえるなという印象です。少し前まではここまでベガルタをリスペクトしてくるチームなんてなかったのですが、ボールを持てるチームに思われてきた結果でしょうか。

 

ガンバ側の視点の表現で言うとファンウィジョアデミウソンがとにかく前線での守備を怠っていました。

 

特徴的だったのは前半6分のシーン、ビルドアップをうまく行い、最終ラインを押し上げることにより、ガンバのFW2枚を飛ばして、この時の常田選手の選択肢はいくらでもありました。あとはしっかりパスさえできれば、必然的にゴールまでボールを持っていくことができます。

 

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特に前半では松下選手がフリーで長短のパスを出していたシーンも、プレッシャーがほとんどかからない状態が続いていました。ほかのチームのFWはここまで相手ボランチをフリーにはさせないと思います。

 

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そんな優位的に必然的に立ち回りながら、ベガルタは失点してしまいます。

またも相手のコーナーキックからの失点です。ここについては今野選手にうまくやられてしまったものの、今後海外で活躍するシュミットダニエル選手は何とかはじいてほしいところでした。

 

 

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この判定がファールか否かについては、DAZNのジャッジリプレイを見ていただければと思います。※リンク上手く見れないかもしれないです。

https://www.dazn.com/ja-JP/home/ArticleId:m4chq4xkum7n18t7wury7xcwl/m4chq4xkum7n18t7wury7xcwl

 

 

ただ失点後も試合の流れは変わりませんでした。とにかくベガルタのビルドアップにプレッシャーがかかりません。順位が上のチームを心配する筋合いはないかもしれませんが、非常に緩い守備です。そんな中で永戸選手がミドルシュートを打った中でラッキーなゴールが生まれました。そこがサッカーの魅力でもある、運や偶然性のところでしょう。

 

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一方4-4-2のミラーゲームになったこともあり、守り方はよく整理されていた印象でした。とにかくサイドに優位性を作らせず、追い込んでいき、センターバックが相手フォワードをしっかり見れるポジションをとれていました。ファンウィジョやアデミウソンは個でも何でもやれてしまう選手ですが、この試合については自由に動けたプレーはほとんどなかったのではないでしょうか。

 

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後半はベガルタが攻め疲れた影響か、あまりいい動きはできてなかったのですが、後半ロスタイムに長沢選手の決勝ゴールが生まれました。

なんでここに石原崇兆選手がいたのかわかりませんが、ゴール前でフリーになっていました。ただ長沢選手は3人でしっかり見ていたはずでした。ここで石原崇兆選手がキーパーとディフェンダーの間にゴロでのクロスを上げて、長沢選手が抜け出しゴール。

ここでは一瞬の判断が噛み合ったことで成り立ちました。今日は数の話ばかりしてきましたが、こんな一瞬でサッカーの勝負は決まってしまうものだと改めて感じました。

 

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このままベガルタは守り切り、勝ち点3をゲットしました。これにより16位まで上がってきています。4-4-2の判断はガンバ戦のための戦術なのか、まだわかりかねますが、この試合においては正しい判断をしたと思います。

 

一方でここまでプレッシャーがかからない試合もあまりなく、今後もこれでいけるとは私は思っていません。ましては次節は王者川崎フロンターレです。

 

ただ川崎フロンターレにぶつかっていくには非常にいいタイミングで、戦力も整いつつ、自身も深めてきているところです。渡邊監督は強豪相手に奇策を仕掛ける傾向にあり、よく失敗するのですが、ここはまずガンバ戦の良い流れをぶつけてみてほしいなと思います。

 

 

余談ですが、普段欧州サッカーは見ないのですが、時間もあったのでチャンピオンズリーグ準決勝のバルセロナリバプールを見ていました。当然プレー強度は違うものの、このパスってベガルタも通せるよねとか、これぐらいピッチを広く使うことはベガルタもできてるよねとか思ったポイントが多かったです。

 

特に1点目のアルバ選手からスアレス選手のクロスは永戸選手からジャーメイン選手でもやってくれるんではないかなとひそかに期待しています。

 

GWということで明日の等々力の川崎戦も見に行きますので、しっかり応援してきたいと思います。