【プレビュー】J１ 第３節 ベガルタ仙台 VS ヴィッセル神戸
それでは J 13節ベガルタ仙台対ヴィッセル神戸のレビューを始めていきたいと思います 。現時点での勝ち点ですが、ヴィッセル神戸が1勝1敗の勝ち点3、対するベガルタ仙台は1分け1敗の勝ち点1となっております。
ヴィッセル神戸はとにかく話題が尽きません。 昨年にはイニエスタ選手ビジャ選手、 そして 今年にはダンクレー選手、先日発表のあったサンペール選手が加入しており、銀河系軍団が誕生しつつあります。
この補強については色々な見方がありますが Jリーグを盛り上げるといっていう意味としてはベガルタ側も恩恵を受けるのではないかと考えております。というのも今節は8日時点でチケット完売しており、明日ユアテックスタジアムに見に来る方で初めての方もいらっしゃるかと思います。
目的はイニエスタ選手はビジャ選手かもしれませんが明日をきっかけにベガルタ仙台に興味を持ってくださる方もいらっしゃるのではないかと思っております。
ヴィッセル神戸の社長が楽天イーグルスの社長でもはる三木谷社長というところでベガルタサポーターとしては色々思うところがありますが、そのモヤモヤは明日の応援に変えてもらえるといいのではないかなと考えております。
ここまでのヴィッセル神戸ですが、第1節セレッソ大阪に終始攻めていたものの0対1で負けました。セレッソはドン引きでヴィッセル神戸は攻めていたのですが、崩しきれずまだまだコミュニケーション不足といったところが感じられました。
前節の鳥栖戦はなかなか攻めあぐねていたものの、ラッキーな形で決定力のあるビジャ選手が決めて、1対0で勝利しました。
時間が経てば経つほど連携面が上がってきて脅威になる存在かなという印象でした。
ベガルタとしては前節のマリノス戦のように引いたサッカーをしてしまうとなかなか有効的な攻撃ができず、一瞬のアイディアでやられてしまうことがあるので、あまり攻撃を受け続けるような戦術を選ばない方がいいかもしれないですね。
ちなみにベガルタから渡部博文選手三田啓貴選手が移籍というか、引き抜きをされておりますが、ヴィッセル神戸の大補強の中で渡辺選手はセンターバックとして3番目の位置、三田選手は2列目の一角として試合に出続けています。サンペール選手が入ったことで、古橋選手か三田選手がレギュラー落ちする可能性があります。ここについてはできるだけ頑張って欲しいですが、出れなければまたベガルタに帰ってきてほしいなという淡い期待もあります。
対する我らがベガルタ仙台ですが、開幕戦はホームで浦和レッズを迎えて、どっちが勝ってもおかしくないような試合を見せてくれました。
攻撃面では長沢選手の高さ強さを生かしたとプレーそしてトップコンディションのハモンロペス選手によるカウンターが光りました。
昨年のなかなか効果が出なかったウィングバックからのクロス、これについても長沢選手というターゲットができたことによって、効果が出てきたかなと思いました。
守備面についてもタイミングを見て前からプレスをかけていくと言ったところは非常に改善されたのではないかなと感じております。
今年から永戸選手が3パックの一角に入ることによって、昨年有効だった板倉選手の上がりといった攻撃面はカバーできているのですが、サイドバック出身ということで少し不安も感じさせられました。とは言え浦和レッズ相手にしっかり対応してたのは評価ができると思います。そして前節のマリノス戦ですが、正直結果以上に内容で負けていたかなと思いました。
2年前ぐらいまでのマリノスはベガルタを非常に苦手としており、特に日産スタジアムではベガルタが無類の強さを発揮しておりました。しかし昨年ポステコグルー監督のポジショナルプレーの戦術には太刀打ちができておらず、前節もその対策が全く結びつかないと言ったような渡邊監督としてはアレルギー症状があるぐらい苦手意識がついてしまいました。トップの3枚であるマルコス・ジュニオール選手、仲川選手、エジカルジュニオ選手、この3人のクオリティも非常に高く、中盤の喜田選手、天野選手、三好選手のコンビネーションも素晴らしかったです。
それに加え高野選手、廣瀬選手のサイドバックが非常に高い位置を取ってベガルタの守備を混乱させていました。
ここまで攻撃的に来られてしまうと引いて守っていても、失点する可能性は高く、やはりカウンターの脅威を見せないとベガルタ陣にマリノスの選手が10人入っていたこともあったかと思いますが、そういった点ではハモンロペス選手が怪我で欠場していたことで、石原選手長沢選手のツートップとなり、少しスピードにはかけていたところは采配のミスなのかなという風に私自身は感じております。
ですので今年のベガルタ仙台がどうこうというよりは、渡辺監督も悪いところで苦手なところに対して、奇策を取ってしまう悪い癖（一昨年のアウェイ浦和レッズで対戦した時も急なトリプルボランチをして慣れないフォーメーションで、ガタガタになってしまう）が出てしまったかと思います。
ポジティブな見方をすると、昨年もホーム浦和は引き分け、アウェイマリノスは負けというところで、そこまで悲観しなくてもいいのではないかなというふうに考えています。
またポジティブなニュースで言うと、水曜日やったルヴァンカップはアウェイ、そしてメンバー総入れ替えという中で、3対1の文句のつけようのない見事な勝利でした。
昨年もそうでしたが、控えメンバーが見劣りしないというところはベガルタ仙台の強みな所であるかなと思いました。特にフォワードの層の厚さでジャーメイン選手、阿部選手、そして新加入の吉尾選手、この3名のクオリティが非常に高く、リーグ戦でもどんどん使ってほしいなと思わせるような仕事っぷりでした。ウィングバックに入った石原選手、ボランチに入った松下選手、最終ラインには新人の照山選手、見事な活躍をしていたという風に感じました。終盤にはシマオマテ選手が途中から入り、フェルナンドトーレス選手を抑えており、やはり経験から来る能力を発揮していたのではないかなという風に感じています。出番がなかったですが、田中渉選手も非常に期待しており、今のベガルタにはないファンタジスタタイプの選手、言うなれば中村俊輔選手のようなプレーをしてくれるんじゃないかなという風に感じています。
昨年のベガルタは過密日程ほど強さ発揮していたという風に感じています。水曜日のカップ戦を控えメンバーでしっかり戦えることによって、リーグ戦のメンバーもうかうかしてられず、相乗効果を発揮していたと思います。
この5連戦渡辺監督も重要視しており明日の神戸線にもいい相乗効果を発揮してくれるかと思ってます。
明日の予想フォーメーションですが神戸仙台とも、どちらも前節と同じスタメンが予想されています。ベガルタにとっては、前説うまくいってないメンバーでの不安を感じておりますが、キーとなるのは富田選手、兵藤選手、シマオマテ選手の働きかなと考えています。神戸の2列目であるポドルスキ選手、イニエスタ選手、古橋選手は縦横無尽に走るタイプのため、捕まえづらく、三田選手山口選手も隙を見て上がってくるため非常に対応が難しいと考えています。前節はダンクレー選手、西選手と言った最終ラインからも非常にボールを供給されており、石原選手,長沢選手の守備も重要となるのではないかと考えています。
水曜日のルヴァンカップとの疲労も考慮しなければいけませんが、吉尾選手も面白いんじゃないかなと考えています。明日ベガルタがホームで攻撃的な戦い方を選択するのであれば吉尾選手を起用し、3-4-3のフォーメーション、守備的に戦うのであれば、前節と同じフォーメーションの3-5-2といったような選択肢が見えられるのではないかなと考えています。少しきっかけがつかめ切れてないというところではありますが、ホームの力を使って何とかものにしてほしいというふうに考えています。
明日は復興記念マッチということで、その他の催し物も行われるようです。
千の風になっての秋川さんも歌われることで、非常に盛り上がる1日になるんじゃないかなというふうに考えています。
余談ですが私がベガルタ仙台本格的に応援したのは大学に入学した2010年そして2011大震災があり、私自身何か仙台のためにできることはないかなと考えた時に、愛するベガルタ仙台が勝ち続けること、それを応援することが自分にできることなんじゃないかなと考えて、思いを持って応援してきたつもりです。2011年,2012年には手倉森監督の元、素晴らしい順位まで押しあげ、念願の ACL まで持ってきました。
そこからアーノルド監督を経由して、現在の渡邊監督になっておりますが、順位こそは恵まれないものの、厳しい予算での素晴らしいチーム作りをしてきてくれてるなという風に感じています。ただ一昨年三田選手が抜けてしまい、昨年は奥埜選手,野津田選手が抜けたことによって、ベガルタが目指すようなサッカーができなくなってきてるんじゃないかなというところも感じております。
ここについては非常に難しいところではありますが、一人でも多くベガルタを応援する人が増えることによって、いい方向につながるのではないかなと思い、このブログを開設しました。既にベガルタを応援するブログの方はブログを書いてる方は何名かいらっしゃいますが、色々な見方があると思うので私は私なりに書いていきたいなというふうに思っています。試合前のプレビューと試合後のレビューと行く所は極力続けていきたいなと思っておりますので、面白いなと思った方は読者登録をしていただけると非常に嬉しいです。ありがとうございました。
